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第12回高齢者障害者の権利擁護セミナー実施報告

さる2月22日(土)、旭川北洋ビルにて「第12回高齢者障害者の権利擁護セミナー」(主催:旭川弁護士会高齢者障害者権利委員会、公益社団法人成年後見センター・リーガルサポート旭川支部、公益社団法人北海道社会福祉士会道北地区支部、日本司法支援センター旭川地方事務所(法テラス旭川)、協力:旭川成年後見支援センター、後援:旭川市他11団体)が開催されました。
天候もよく、旭川市を中心に遠方からも多くの方が参加され、約160名の参加がありました。10年以上継続して開催しているこのセミナーは、高齢化が加速している道北地区では非常に関心の高いことが伺われ、毎年多数の参加者があり、好評をいただいているところです。
最初に、旭川家庭裁判所の訟廷管理官濵本浩之氏から「わかりやすい成年後見制度」と題して、成年後見制度の概要や実際の申し立て手続きの流れ等を説明していただきました。フロアーからは医師や民生委員からの質問もあり、みなさん熱心に聞かれていたようでした。
続いて、神楽神経科内科医院の院長である白井宏之氏から、「認知症について」と題して、認知症の定義や認知症による物忘れと加齢による物忘れの違い、抗認知症薬の紹介等について講演いただきました。白井先生は、かかりつけ医を対象に認知症対応能力をつけてもらうための認知症サポート医もされており、認知症の早期発見から治療、認知症の方への具体的な対応方法等をわかりやすく説明していただきました。
若干の休憩をはさみ、「認知症の人を権利侵害からまもるために」と題し、あさひかわ法律事務所東明香弁護士がコーディネーターとして、神楽神経科内科医院白井宏之院長、丹羽司法書士事務所丹羽ひとみ司法書士、旭川市永山地域包括支援センター髙橋通江精神保健福祉士、旭川成年後見支援センター箭原実センター長の4名のパネリストが、それぞれの立場から活動内容等を発表されました。東弁護士のコーディネートのもと、フロアーやパネリストの皆さんが活発に質問等を投げかけながら意見交換する中で、認知症の方の権利擁護についての議論を熱心に深められ、17時閉会の時間を忘れそうなほどでした。
また、セミナー後の懇親会には、関係団体の会員などが参加し、夜遅くまで交流が深められました。

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家庭裁判所による制度説明の様子

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白井氏による講演の様子

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パネルディスカッションの様子