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上川中部ブロック活動『ワーカーズ・サロン』実施報告

地球市民に贈る壮大なコンプリケーション

「モンブランスーパーコピー スターレガシー オルビステラルム」は、最も現代的で役に立つコンプリケーションのひとつであるワールドタイム機能を、新しい革新的な方法で解釈している。このコンプリケーションの発想の源は地球であり、ラテン語で「地球」、「地面」、「世界」を意味するオルビステラルム(Orbis Terrarum)と名付けられ、2015年に登場したこの独自のコンプリケーションが、さらに洗練されたすっきりした顔貌で、「モンブラン スターレガシー」のひとつとして装いも新たに再デビューを果たす。

スーパーコピー 代引き

レイヤードダイヤルの妙技

「モンブラン スターレガシー オルビステラルム」は、モンブランのマスタークラフツマンが自社で開発したコンプリケーションを採用し、世界の24タイムゾーンの時間がひと目で読み取ることが出来ると言うユニバーサルなアプローチが特徴となっている。また、この仕組みは、時計学の歴史とモンブランの時計製造の過去の遺産に想を得たもので、20世紀初頭に登場し、「モントレ・ア・エクリプス」(Montres à eclipses)と呼ばれた時計をヒントにしている。これは、複数のレイヤードディスクを重ねたダイヤルを備えており、機能面においてにも審美性においても斬新なものだった。オルビステラルムのコンプリケーションは、読みやすく、使いやすく、世界のさまざまな場所の時刻を実用的かつ直感的な方法で表示。多層構造のダイヤルは、すべての層がムーブメントにより回転する。北極から見た大陸図を描いたディスクは大洋の部分がスケルトンになっており、その下に重ねられたデイ&ナイトディスクの色を透かし見せることによって、地球上のどこが昼なのか(もしくは夜なのか)が一目で読み取ることが出来る。また、大陸図のディスクの外縁には24の時間帯を代表する都市名が記されており、デイ&ナイトディスク外縁に刻まれた24時間表示の数字を読み取ることで、各都市の現在時刻が一目でわかる。

アジャストもシンプル。8時位置のプッシュボタンを、12時位置の矢印の真下に大陸図ディスク外縁の基準都市名(現在地)が来るまで押し続ける。リューズを1回引き上げて回転させると時針が両方向に1時間ごとにジャンプ。さらにリューズをもう1回引き上げて回転させると分針が動く。時針・分針と、24時間表示付きデイ&ナイトディスクは連動しており、時針・分針が示す時刻と、12時位置の矢印真下の基準都市の時刻は、常に一致している。モンブラン スターレガシー オルビステラルムは、実際の旅にも大変実用的な逸品だが、居ながらにして世界に思いを馳せる楽しいひとときを演出する小粋な小道具となっている。


Ident; 126108

ムーブメント
MB 29.20 自動巻きマニュファクチュールワールドタイム
コンプリケーション
24のタイムゾーンを表示するワールドタイムとデイ&ナイト表示
ケース素材
ステンレススティール
ケース径
43 mm
ダイヤル
北半球図と24のタイムゾーンの24都市を示すサファイヤクリスタルダイヤル、デイ&ナイト表示付き24時間ディスク

ルミニセント加工ロジウム仕上げの時針と分針
ストラップ
ステンレススティールトリプルフォールディング゙クラスプ付のブルースフマートアリゲーターレザー
発売
2020年7月
本体価格
¥739,000


Ident; 126109

ムーブメント
MB 29.20 自動巻きマニュファクチュールワールドタイム
コンプリケーション
24のタイムゾーンを表示するワールドタイムとデイ&ナイト表示
ケース素材
ローズゴールド
ケース径
43 mm
ダイヤル
北半球図と24のタイムゾーンの24都市を示すサファイヤクリスタルダイヤル、デイ&ナイト表示付き24時間ディスク

ルミニセント加工ロジウム仕上げの時針と分針
ストラップ
ローズゴールドピンバックル付のブラウンスフマートアリゲーターレザー
発売
2020年7月
本体価格
¥2,217,000

■お問い合わせ先
モンブランスーパーコピー 代引きコンタクトセンター TEL. 0120-39-4810
www.montblanc.com

地域包括支援センター地域づくり研修会実施報告

さる9月28日(金)、旭川市民文化会館第2会議室において「地域包括支援センター地域づくり研修会」を開催し、道北各地から16名の方の参加をいただきました。
当日は、旭川市社会福祉協議会権利擁護課課長の松林邦昭氏を講師としてお迎えし、「地域包括支援センターにおけるニーズ把握」に焦点を当て、講義と演習を担当していただきました。
講義や事例を使用した演習を通し、「ニーズ把握の重要性や必要性」「ニーズ把握の考え方とその方法」、「個別のニーズと地域のニーズの関連性」などを学ぶことができました。
特に個別の相談から、地域ニーズとして考えられる仮説を立てた上で、様々なアプローチにより立証し、地域づくりにつなげていく手法や考え方は、非常に参考になり、今後の業務での実践としていかすことができるものとなりました。

※掲載が遅くなりましたことをお詫びいたします。

2018年度道北地区支部秋季セミナー(市民公開セミナー)実施報告

IWC インヂュニアが辿るデザインと技術の革新

昨年の発表から熱い注目を集めていたインヂュニア・オートマティック40。エンジニアのために生まれた時計が時を経て、いまあらためて人気を呼ぶ理由を探る。

昨年開催されたWatches & Wonders Geneva 2023のIWCブースは、〈Form und Technik〉(形と技術)のテーマの下、メルセデスベンツのスポーツカー「C111-III」始め、1970年代を代表するドイツのインダストリアルデザインが展示されていた。もちろんその主役がインヂュニアの新作だったのはいうまでもない。1950年代に誕生した初代に新たな息吹を与えたのはジェラルド・ジェンタであり、手がけたインヂュニア SLはブルーノ・サッコやディーター・ラムズによる当時の名作デザインに比肩する。発表されたインヂュニア・オートマティック40は、これをモチーフに現代にリバイバルした。そこに息付くのは、単なるデザイン復刻ではなく、まさに形と技術の融合を追求するIWCの哲学なのである。

初代インヂュニアは1955年に誕生した。自社開発による初のペラトン式自動巻きムーブメントと磁場から守る軟鉄製インナーケースを備え、IWCスーパーコピー時計 代引きその革新性はドイツ語とフランス語で「エンジニア」を意味する「インヂュニア」という名前にも込められている。

IWC インヂュニアを見る

左から1976年に登場したインヂュニアSLと2023年に登場したインヂュニア・オートマティック 40。

登場から約20年を経て、1976年に登場したインヂュニア SLはまさにその名にふさわしいデザインを纏ったといえるだろう。シンプルなカレンダー付き3針だった初代に対し、5個の凹みのあるねじ込み式ベゼルとグリッドパターンの文字盤、H型リンクを組み込んだ一体型ブレスレットは、宇宙開発も進む70年代という時代を反映し、未来への前進を象徴した。そしてそれは以降のインヂュニアのデザインを形付けたのである。だがそれだけではインヂュニアの本質を語るには充分ではない。そこに宿るのはやはり形と技術の融合であり、耐磁性能への挑戦にほかならないのだ。

IWCにおける耐磁技術はパイロットウォッチを源流にする。磁気を発生する航空計器に囲まれたコックピットでも時計の精度への影響を防ぐため、ムーブメントを軟鉄製のインナーケースで包んだ。この技術転用によって初代インヂュニアは8万A/mの耐磁性を備え、研究開発や医療、製造部門といった強力な磁場にさらされる環境にも対応したのだった。

こうした耐磁機能はそのままに、インヂュニア SLはその革新性にふさわしい新たなデザインを採用した。大きく厚い武骨なケースも、むしろ目に見えない磁気から守る先進性を可視化し、洗練に磨きをかけたのはジェンタの手腕だろう。存在感あるケースから連なるブレスレットの力強いスタイルは、これまでの控えめな実用時計からアクティブなモダンスポーツへとイメージを一転したのだ。

左から1989年のインヂュニア 500,000A/m(Ref.3508)と2005年のインヂュニア・オートマティックRef.IW322701。

耐磁技術への挑戦は以降も続く。1989年に発表したインヂュニア500,000A/mは調速脱進機に非鉄素材を用い、耐磁性は50万A/mまで飛躍的に向上した。さらに軟鉄製のインナーケースを省くことで軽量化とケース厚を抑え、心地よい装着感をもたらしたのだ。だが採用した非鉄素材は耐久性に劣ったことで、この画期的モデルは4年の短命で終わり、再びインナーケースを装備することになる。

2005年に登場したインヂュニア・オートマティックは、当時発表されたばかりの自社キャリバー80110を搭載し、ショックに強い緩急針やサスペンションを加えたローターなどIWCらしい頑強かつ高い信頼性を誇った。一方、耐磁性も8万A/mを備えていたが、インナーケースを内蔵したケースの厚さと重さは増した。はたして2013年にフルモデルチェンジしたインヂュニアでは、薄型のキャリバー30110を搭載し、4万A/mの耐磁性を備えたオートマティック以外はインナーケースが省かれたのだった。耐磁性は依然、二律背反のハードルとしてあり続けたのである。

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チタン製のインヂュニア・オートマティック 40。

インヂュニア・オートマティック40は、インヂュニア SLにインスピレーションを得ながら、人間工学に基づいたプロポーションとより現代的なスタイルを両立する。

インナーケースの採用により4万A/mの耐磁性を備え、ケース径はジャンボと呼ばれたSLからわずか0.5㎜アップに抑える一方、厚さは12㎜から10.8㎜に薄くしている。さらにラグ トゥ ラグの長さを45.7㎜に短くするとともに、ノーズ型だったラグもミドルリンクの新設で手首のフィット感を向上している。ブレスレットもわずかにテーパーをつけることでこれに貢献し、見た目の高級感も増している。

SLではベゼルはねじ込み式だったため、凹みの位置には個体差があったが、これを多角形のネジ留めに変更し、定位置にネジを配する。また2013年に初採用したリューズガードはより滑らかにケースに沿うフォルムになった。文字盤にはSLのシンボルだったグリッドパターンが復活。互いに90度ずつずらした水平ストライプと台形のパターンで構成され、エンボス加工で仕上げたベースに亜鉛メッキを施す。オリジナルに比べると、面形状がよりシャープに際立つ。

ケースとブレスレットにはエンジニアリングスティールを採用し、これは複雑な精製工程を経て、高い純度と硬度を実現するとともに、リサイクル率は85%を誇る。自社のケース製造施設で培ってきた金属加工の技術とノウハウを存分に注ぎこんだ先進素材となっている。またチタンバージョンではグレード5のチタンに製造、研磨、サテン仕上げ、サンドブラストなどの加工技術を駆使した精巧な仕上げを施す。これも1982年にケースとブレスレットにチタンを採用したオーシャン2000を発表したこのブランドの、チタンのパイオニアとしても名高い本領発揮だ。

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インヂュニアは、その名が示す通り、技術者、科学者、パイロット、医師といった強い磁場で従事する職種のために専用開発された時計だ。しかし誕生から約70年を経て、デジタル機器に囲まれた現代の日常に磁気は特別なものではなくなった。たとえばスマートフォンやタブレット、ワイヤレスイヤホンやそのケース、バッグのマグネット式留め具も磁気を発生し、オーディオのターンテーブルやエレキギターのピックアップといった思いもよらないものにもその危険性が潜んでいる。

一般的な生活環境での磁気なら発生源から5〜10cm離れれば、その影響はほとんどなくなるといわれる。とはいえ、時計の精度に影響を与える原因のトップであることに変わりはない。だからこそ現代のライフスタイルにおけるインヂュニアの存在がより際立つ。そしてそれは形と技術が高次元で融合した、極めてIWCらしさが結実した1本なのである。

宗谷ブロック研修会実施報告

G-SHOCKというブランド、そしてその愛好家にとってDW-5000Cは特別な存在だ。“オリジン”の名でも知られるこのモデルは1983年のブランドデビュー時に記念すべき1作目として発表され、その後に続くG-SHOCKのあり方を決定づけた。シルエットを見ればひと目でG-SHOCKとわかるそのフォルムは、2023年6月26日に特許庁によって“立体商標”に認定。長きに人々に長く愛され、認知されてきたこと如実に示すエピソードである。

そしてこの冬、カシオ時計製造50周年を締めくくるかのようにスペシャルなモデルが発表された。DW-5000Cのデザインを現代のG-SHOCKに求められるスペックを満たしたうえで再現した、DW-5000R。オリジンの持つ精神性も強く打ち出した、非常に意義深い1本だ。

DW-5000Cが生まれた1983年当時と現在では、スーパーコピー時計 代金引換を激安G-SHOCKが実施している品質試験のハードルは大きく異なる。そのため、DW-5000Rにおいては単純にDW-5000Cのフォルムをトレースすることが許されなかった。特に、これまでのオリジンモチーフのモデルにおいてブランドのファンが求めてきたフラットなベゼル(現在、12時方向のPROTECTION、6時方向のG-SHOCK部分は段差が設けられ盛り上がっている)を実現するためには、DW-5000Cの41.6mm径では十分な耐衝撃性を確保することができない。この問題を解決するために、カシオは本作のケース径を42.3mmまで拡張。オリジンの雰囲気を崩さず、要件を満たすためにギリギリの調整を行った。

また、当時のデジタル表示を再現するために最新のモジュールにアレンジを施している。現代的なスペックを持たせつつ、顔立ちはノスタルジーを感じさせるものとした。微細な調整ではあるが、根強いファンに応えたいというカシオの意気込みを感じさせる。

もっと細かな点を挙げれば、サイドのボタンを押しやすいようにとボタンの下半分側が1段低くなっていたり、環境に配慮したバイオマスプラスチックの採用などアレンジは各所に見られる。しかしカシオは、それらの現代的な需要を踏まえつつもその外観を限りなくオリジンに近く寄せてみせた。そしてSNS上での予想を裏切り、本作は限定ではなく通常モデルとして展開される。初回ロットで購入できなくても、いつかは手に入れられるということだ。価格は3万3000円(税込)となっている。

ファースト・インプレッション
これまでにもオリジンモチーフのモデルはいくつか発表されてきた。しかし、樹脂製ケースでここまでG-SHOCKファンの要望に応えたモデルはかつて存在していない。フラットなベゼルに、当時に忠実な時刻表示。そして本作は海外の提携工場ではなく、山形カシオで製造されている。熱烈なファンのなかには初号機のレンガパターン右下に配された“JAPAN”の文字を覚えている人もいるだろう。日本初の日本製タフネスウォッチとしての誇りを示すこの表記は、過去のオリジンモチーフモデルには見られなかったものだ。カシオによると、DW-5000Rは決して山形カシオでしか作れないモデルではないという。だが、その精神性を示すうえでは名実ともに日本製であることが重要だったのだろう。

そのこだわりは、外装からは判別できないインナーケースにまで及んでいる。現在でこそカーボン素材を使用した軽量かつ対衝撃性を意識した構造が取られているが、DW-5000Rでは当時と同じステンレススティール(SS)製のインナーケースを採用した。正直この時計のオーナーは、意図的にバイオマスプラスティック製のベゼルを取り払わない限りインナーケースを拝むことはないだろう。しかしカシオはこの点においても誠実であった。多少重量は増したかもしれないが、ファンが求めるものを理解し、きちんと本作に落とし込んだのだ。

DW-5000Rはオリジンの意匠を投影しつつ、ただ原作をなぞる以上の価値を有したプロダクトに仕上がってたと個人的に思っている。G-SHOCKは進化し続けるブランドだ。皆が求めるスペックを高密度実装技術をはじめとしたテクノロジーでカバーし、常に僕たちの予想を上回ることを目的に開発されてきた。そのフィロソフィーは本作にも確かに継承されている。カシオがDW-5000Rを通常モデルとして展開したところには、G-SHOCKの原点たる精神性を定め、それを店頭で実感して欲しいという意図があったのだという。僕個人としてももちろん本作を手に入れたいが、初期ロットにこだわらずゆっくり様子を見たい。1983年に伊部菊雄氏が立ち上げたG-SHOCKのあり方は揺るぎなく、そう簡単に移り変わるものではないのだから。

基本情報
ブランド: G-SHOCK
型番:DW-5000R

直径: 42.3mm
ケース素材: バイオマスプラスチック、インナーケースはSS製
文字盤色: ブラック
夜光: LEDバックライト(スーパーイルミネーター)
防水性能: 20気圧
ストラップ/ブレスレット:バイオマスプラスチック
追加情報: 100分の1秒ストップウォッチ、タイマー、マルチアラーム、報音フラッシュ機能

SS製のねじ込み式ケースバック。

価格 & 発売時期
価格: 3万3000円(税込)
発売時期: 2024年12月発売
限定:なし

青年部研修会「わが身を守る!福祉職のための法律講座」実施報告

リシャール・ミルのRM 032 オートマティック フライバッククロノグラフ アルティメット エディションは、RM 032シリーズの最終章を飾るモデルである。このモデルは圧倒的な存在感を備えたテクニカルなダイバーズウォッチだ。ケースサイズは50mm(50!)×17.8mmと堂々たるもので、グレード5チタンとカーボンTPT®を組み合わせることで、頑丈ながらも軽量な構造を実現している。“本格的な水中利用”を念頭に設計されたRM 032は300mの防水性能を備えており、逆回転防止ベゼルは8ポイントスター型のネジでしっかりと固定されている。

RM 032 closeup of dial
本作にはCal.RMAC2を搭載し、リシャール・ミルスーパーコピー代金引換を激安フライバッククロノグラフ、オーバーサイズの日付表示、月表示といった多彩な機能を備えている。3時位置にはランニングインジケーターが配置されており、回転するスーパールミノバディスクを採用することで低照度の環境でも視認性を確保している。ムーブメントには可変慣性モーメントローターと二重香箱システムが組み込まれ、約50時間のパワーリザーブを実現。また特筆すべき特徴として、特許取得済みのロッキングリューズ機構があり、これは水中での誤操作を防止する。この機構ではリューズのリングを回転させることでプッシャーとリューズをロックし、ダイビング中の安全性を向上させている。

RM 032 Profile
2011年のデビュー以来、RM 032シリーズはリシャール・ミルが水中探検の世界へと誘うモデルとして位置づけられてきた。最新モデルもその伝統を受け継ぎ、フリーダイビングのチャンピオンであり8度の世界記録を打ち立てたアルノー・ジェラルド(Arnaud Jerald)氏の手首でその存在感を発揮している。彼の記録的なダイビングでもこの時計が使用されている。

RM 032 dial and casebook
“アルティメット エディション”と名付けられたこの堂々たるRM 032は、わずか80本限定での販売となる。またその価格も堂々たる値段(21万スイスフラン、日本円で約3560万円)に設定されている。

我々の考え
2018年、コメント欄常連のBSideがRM 032の過去モデルを“ダイバーズウォッチ界のハマー”と評したことがあった。まさに的を射た表現だと感じる。さらに言えばこのRM 032は巨大すぎて、もはやグロテスクな域に達しているともいえる。思い出されるのは、2004年のリュダクリス(Ludacris)氏の”Get Back”のミュージックビデオだ。彼のコミカルに誇張された巨大な腕と時計がこの時計の存在感と重なる(巨大な腕と時計はぜひこちらで確認して欲しい)。今年発表されたイエローゴールドのロレックス ディープシー(参考までに、サイズは44mm×17.7mm)ですら、このRM 032の横では細身に見えてしまうほどだ。

2000年代初期の大きくて派手な時計が大好きだということは、念のために改めて伝えておく。この手の時計こそが私の好みだ。たとえば初期のビッグ・バンやオフショア、5タイムゾーンなどはまったくもって素晴らしい。ただし美的感覚で言えば、このRM 032はリシャール・ミルのスタローンやオーデマ ピゲのロイヤル オーク オフショア サバイバーほど心引かれるものではない。RM 032のデザインはRMのほかのモデルに比べるとやや飾り気が少なく、そこが私にとって少しワクワクするポイントでもある(参考までにRM ボンボンコレクションやRM 88 スマイリーを見て欲しい)。確かに、この時計は技術的には申し分ない性能を誇っているが、実際に着用するのはダイビングスポットではなくセーリングスポットを好む人々のほうが多いだろう。

Profile of RM032 watch
RM 032 assembly
リシャール・ミルを語るうえで、その唯一無二のブランドアイデンティティを否定することは決してできない。ダイバーズウォッチであるがゆえに、伝統的なラウンドケースが採用されているものの(当たり前だが)、それでもなおブランドらしさは健在だ。素材、タイポグラフィ、そして遠慮のない派手さ。そのどれもが“これぞリシャール・ミル”と言わんばかりだ。さてここで直径50mmという“誰もが目を引く存在感”について触れてみよう。ラウンドのリシャール・ミルは果たしてリシャール・ミルといえるのか? 私はイエスと断言したい。

基本情報
ブランド: リシャール・ミル(Richard Mille)
モデル名: RM 032 オートマティック フライバッククロノグラフ アルティメット エディション(RM 032 Automatic Flyback Chronograph Ultimate Edition)

直径: 50mm
厚さ: 17.8mm
ケース素材: グレード5チタンとカーボンTPT®
夜光: あり、スーパールミノバ
防水性能: 300m
ストラップ/ブレスレット: ブラック&イエローラバーストラップ

ムーブメント情報
キャリバー: RMAC2
機能: 時・分表示、オーバーサイズデイト表示、月表示、フライバッククロノグラフ(センターミニッツ&セコンドカウンター)、12時間積算計、ランニングインジケーター
直径: 39.15mm
パワーリザーブ: 約50時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 62

価格 & 発売時期
価格: 21万スイスフラン(日本円で約3560万円)
限定: あり、世界限定80本