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2016年度道北地区支部春季セミナー実施報告

さる6月4日(土)、旭川勤労者福祉会館大会議室において、2016年度道北地区支部春季セミナーを開催し、64名の参加がありました。
今回のセミナーでは「罪を犯した人に福祉は何ができる?」をテーマとして、基調講演とパネルディスカッションの二部構成としました。
基調講演では、日頃刑務所や少年院、保護観察所などと連携して罪を犯した人の支援を実践されている、北海道地域生活定着支援札幌センター センター長の石井隆氏をお招きし、いわゆる入口支援と出口支援について、ご講演をいただきました。出口支援については地域生活定着支援センターの業務についてを中心に、現状を交えて詳細にお話しいただきました。また、石井氏ご自身も実践の中で理解されていったとおっしゃる入口支援にかかわる刑事手続については、今後、福祉関係者の知識として必要であるとして、初めて聞く方にもわかりやすくご説明をいただき、大変勉強になりました。
パネルディスカッションでは、コーディネーターを旭川大学保健福祉学部コミュニティ福祉学科の朴姫淑(パクヒスク)准教授にお引き受けいただき、パネリストとして、旭川市神居・江丹別地域包括支援センター センター長の林和典氏、日本司法支援センター旭川地方事務所(法テラス旭川)常勤弁護士の富田佳佑氏、札幌刑務所札幌刑務支所 社会福祉士の佐藤珠美氏、そして基調講演をお願いした石井隆氏にも加わっていただきました。まずはパネリストのみなさんよりテーマに関わる実践の報告や話題を提供していただき、支援の実情を理解しました。その上で、セミナー参加者からの質問にパネリストが応えたり、パネリスト同士で質問しあったりしながら、テーマについてより議論を深めていきました。最後のまとめに、コーディネーターの朴先生が「罪を犯した人に福祉は何ができる?」のテーマの答えとして「何かができる!」とパネルディスカッションを結んでくださったのが、大変印象的でした。

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基調講演講師の石井隆氏

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コーディネーターの朴姫淑(パクヒスク)氏

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パネリストの皆さん

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セミナーの様子

※掲載が遅くなりましたことをお詫びいたします。