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上川中部ブロック活動『ワーカーズ・サロン』実施報告

道北地区支部としては上川中部ブロック活動として位置づけている『ワーカーズ・サロン』ですが、第15回を6月24日に、第16回を10月22日に、いずれも旭川市の多機能型事業所ファブリカにて開催しました。
6月24日に開催した第15回では、テーマを「これからの地域つくりにとって必要なこととは?」と題して、ケアプラン相談センターあけぼのの大石智也所長(当時)から医療連携推進事業の内容報告をいただき、『共通ツール』についてのグループワークを行いました。世話人含めて30名の参加者がありました。
現在、医療福祉関係者だけではなく様々な職種の方が集まり、新しい地域つくりについて話し合いを行う取り組みが全国各地で行われています。旭川市内でも「医療連携推進委員会」という同じ取り組みが、行政を中心に様々な職能団体の代表が参加して行われており、今回のサロンにおいては、現在の取り組みと、活動の一つである地域における切れ目のない連携を行うためのツールづくりの内容について説明をしていただきました。
また、グループワークを通して、各分野の専門職である参加された方から、より実用的かつ使いやすいツールへの工夫や改善などの貴重な御意見を寄せていただきました。
10月22日に開催した第16回では、「触法精神障害者の社会復帰、地域支援を考えよう!」と題して、旭川保護観察所の社会復帰調整官、江口義則氏を講師にお招きし、医療観察法制度の概要や課題等について学びました。
法律の施行から約10年が経過し、医療観察法について徐々に知られるようになってきましたが、まだまだ地域社会における同法の認知度が低いことや、北海道において指定入院医療機関がいまだ無いことへの問題提起など、参加者同士で活発な意見交換を行うことができました。
法制化直後の社会復帰調整官であるご自身の苦労についても触れていただき、触法精神障害者に対する社会の理解や、退院して社会復帰する際の受け入れ機関がほとんど無い中で、奔走されたご苦労なども知ることができました。
また、江口氏からご紹介いただいた事例をもとにグループワークを行い、チームアプローチや社会復帰期にける地域ネットワークの重要性について、会場となった多機能型事業所ファブリカ(就労支援事業所)の焼きたてパンを食べながら、和やかなフリートークという形でそれぞれの意見を出し合い、ネットワークや考えを深める良い機会となりました。
今後もワーカーズ・サロンの取り組みは継続していく予定ですので、ぜひご参加ください。

※掲載が遅くなりましたことをお詫びいたします。