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道北地区支部秋季セミナー(市民公開セミナー)実施報告

さる11月2日(土)、天塩町保健ふれあいセンターにおいて、秋季市民(町民)公開セミナーを開催いたしました。道北地区支部では秋季セミナーを上川中部ブロック以外の4ブロック持ち回りで実施しており、今回、留萌管内では初となる天塩町での開催でしたが、最終的に会員、関係機関、一般市民(町民)あわせて計55名の参加がありました。
秋季市民(町民)公開セミナーは、「町民公開セミナーin天塩」と題し「高齢者・障害者に対する経済的虐待の実態と権利擁護」をテーマに、天塩町と共催の形をとり「天塩町介護予防講演会」としても実施いたしました。(公社)成年後見センター・リーガルサポート旭川支部会員の司法書士である丹羽ひとみ・岸本小百合両氏に、まず、高齢者・障害者に対する経済的虐待の事例について、および経済的虐待からの権利擁護とその対応策についてのご説明をいただきました。その後、参加者が6名ずつのグループに分かれ、提示された事例について、ブレインストーミングの手法を用いてグループワークを行いました。各グループには会員と一般の方が混ざるように構成し、最初のうちは静かだったものの、徐々に打ち解けていくにつれ、各グループの議論も活発に行われておりました。当初、グループワークではグループで議論するのみとし、各グループからの発表は行わない予定でしたが、最後に発表をしたいというグループも出てきたため、2グループが事例検討の結果を発表して、周りから共感を得ていました。
講師の方にはとても分かりやすいご講演をいただき、またグループワークでは、普段の研修ではなかなか経験できない一般の方と専門職でのグループワークを行うことができ、参加者の方からは好評でした。

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講師の丹羽氏(右側)、岸本氏(左側)

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グループワークの様子

上川中部ブロック活動『ワーカーズ・サロン』実施報告

さる10月22日(火)、19:00から旭川市の市民活動交流センターCoCoDeにて第13回目となるワーカーズ・サロンを開催しました。今回は、講師に旭川消費者協会の相談員である中村典子氏を迎えて「消費者被害」についての情報交換会を行い、様々な消費者被害や消費者を守る制度説明などを学びました。
消費者被害についてここまで実践的な内容をご講義いただいたのは初めてで、参加者の方々からも、日々の相談業務という実践においてそのスキルを磨くことが出来たとかなりご好評をいただきました。
支援していく中で一番困難なのは、利用者本人が詐欺被害にあっていることを自覚していない、問題提起として取り上げても本人自身が被害者と感じていないケースであること等を学びました。
支援者が支援しても、利用者本人自身の変容が無いと何度も詐欺被害にあうという、こうした負のスパイラルから抜け出すため、利用者自身の気づきを促す支援、これが本当に大変なことなのかもしれません。
中村先生のお話しから、参加者は利用者の心の変容を促すための「説明力」を結果的に得て帰ったのではないかと感じます。